歯科口腔外科専門外来surgery
歯科口腔外科では親知らずの抜歯、口腔の腫瘍、膿疱、顎関節症などの外科的治療を行います。
外科的治療と聞くと恐怖心を持たれる方もいらっしゃると思いますが、当院では口腔外科の専門医を招き、総合病院と連携していますので、安心して治療を受けていただけます。
親知らずの抜歯
親知らずは、顔の中心から数えて8番目の歯のことです。
近年顎が退化して、生えるスペースがなくなったため、きちんと生えている人はまれで、ほとんどの人は斜めや横に生えていたり、顎の骨に深く埋まっていたり、顔を半分だけ出していたりしています。
隣の歯や歯茎を刺激して、炎症や痛みを生じることがあるので、親知らずが痛み出したら抜くのが最善の治療法。
ただし、変形して生えている場合は、親知らずを割って何度かに分けて取り出します。
顎関節症
顎の関節や筋肉に不調をきたす疾患で、その代表的な症状には「顎が痛む」「口が開かない」「顎を動かすと音がする」などがあります。
これらの症状以外にも、頭痛や肩こり、首や顔面の痛み、耳鳴り、めまいなどの症状が現れることがあります。
歯ぎしり、歯を強くかみしめるクセ、ほおづえ、睡眠時の姿勢、かみ合わせなどさまざまな原因が考えられますが、日中いかに顔の力を抜いて、上下の歯を離しておくことができるかが、症状改善のために重要です。
当院では、専門医による診断でマウスピースを装着するスプリント療法を行っています。
顎の緊張を減らし、歯ぎしりや食いしばりなどで加えられる力から顎の関節を守ることが目的です。
また、症状にあわせて、開口訓練も行っています。
歯の怪我
怪我をした直後は症状が出なくても、歯の神経が死んでしまい、歯が変色し、黒ずんでくることも。必ず歯科医院を受診し、経過観察することをおすすめします。
歯の再植
歯が抜けたり、破折しても、状況によってはその歯を再び植え込むことができます。
抜けた歯は、牛乳か保存液(生理食塩水)にひたして、歯を乾燥させないようにします。
抜けてから30分以内程度であれば再植できる可能性があり、できるだけ早く歯科医を受診しましょう。
※短時間であれば口の中に含んで保存するのもいいでしょう。
歯が動いている場合は、出血箇所をガーゼ(ティッシュ)などで20~30分押さえるようにして止血も同時に行ってください。
適切な処置を受けることで、歯を抜いたりせずに残したり、元の形に戻すことができるので落ち着いて行動しましょう。